就活お役立ちコラム/就活は自分探しのチャンス!

COLUMN

就活は自分探しのチャンス! 日々の習慣で理想の自分をつくりあげる。

2023年9月26日、理想のキャリアを実現する方法をプロフェッショナルが伝授する、二部構成のオンラインセミナーが開催されました。第一部では幅広い分野で活躍するキャリアカウンセラーの横田真由子さんが、「人生が上手く回り出す! 時間という財産の使い方」と題して、理想の自分をつくる時間の使い方について解説。続く第二部では、当事業のキャリアコンサルタント2名が、就活に大切な3つのポイントを解説しました。3人のプロフェッショナルのお話をもとに、就活を成功に導く理想の自分づくりについて考えてみます。

1. 時間をコントロールして、人生が上手く回る5つの習慣を身につける

次の仕事が決まるまでの求職中、皆さんはどのように1日を過ごしているでしょうか。求職中は1日のスケジュールから仕事の時間がなくなって、使える時間が増えたにも関わらず、それをうまくコントロールできずにいる方が多いようです。「時間はあるのに、就職活動の頑張りが結果に繋がらない」といった声をよく耳にしますが、その理由は睡眠時間がバラバラになったり、人とのコミュニケーションが少なくなったり、生活にメリハリがなくなったことに起因しているかもしれません。実は、面接の時「ルーズな普段の生活が見えている可能性がある」と、キャリアカウンセラーの横田さんは語ります。

例えば、日頃家にこもってばかりの人がいきなり面接に行っても、笑顔の作り方に慣れていなかったり、言葉がうまく出てこなかったりして「ネガティブな印象を与えがち」なのだそう。では、求職中にありがちな負のスパイラルを断ち切るにはどうしたらいいのか? 横田さんにアドバイスいただいたのが、以下の「人生が上手く回り出す5つの習慣」を身につける方法です。

    • ① 早起き → 結果を出している人の約8割が早起き
    • ② レスが早い・マメである → 返事やお礼は早いほど印象がいい
    • ③ 聞き上手 → 有益な情報をキャッチできる
    • ④ ご機嫌でいる → コントロールできないことで悩まない
    • ⑤ 運動 → 身体を動かす習慣は行動力を加速させる

早起きして頭が冴えている午前中は企業研究や職務経歴書を書くデスクワークの時間に充て、午後は外出して身体を動かしたり、人に会うなどして気分を変え、メリハリのある生活を送ることが大切。自分なりにタスクを設定して一つひとつこなしていけば、その達成感によって自己肯定感も高まります。就活期間中はオフタイム気分になりがちですが、意識をオンタイムに切り替え、いつでも仕事を再開できるようメンタルを整えておくのがポイント。規則正しい生活で身についた社会人としての自信が表れ、面接時に好ましい印象を与えることが期待されます。

仕事中のOL

 

2. 「やりたいこと」「できること」「すべきこと」を言語化して整理する

第二部のセミナーでは、日頃から求職者の相談に応じているキャリアコンサルタントが、就活に大切なポイントを3つにまとめて伝授しました。

20代で社会経験が浅い人や、あるいは転職してキャリアチェンジを望む人の場合でも、どんな仕事が向いているのかわからず、進むべき方向が見えなくなった、という悩みはよくある話。迷いが生じて考えがまとまらない時は「いったん自分の中にあるものを外に出して言語化する作業が大切」です。頭の中を言語化するツールとして、自己分析に使われるWill・Can・Mustのフレームワークをご紹介します。

つまりは、頭の中にある漠然とした考えを「やりたいこと=Will」「できること(強み)=Can」「すべきこと=Must」の3つに整理して書き出し、自分自身が進むべき方向を見つけよう、ということです。次に「やりたいこと」「できること(強み)」「すべきこと」を整理する方法について考えてみます。

1つ目のポイント「やりたいこと」

社会経験が浅い場合はイメージがしにくいと思いますが、まずは、これまでに楽しいと感じたこと、生き生きと集中できたこと、やりがいを感じたことなどを書き出してみます。コンビニのレジ操作は苦手だったけれど、お客様とのやり取りは楽しかったなど、アルバイト経験を参考にするのもよいでしょう。

一方、転職する場合は、何をどう変えたくて別の会社で働こうと思うのか、転職する理由を明確にすることが大切。業務内容なのか、対人関係なのか、労働環境なのか、「やりたくないこと」を明らかにしたうえで「やりたいこと」を見つけられれば、失敗を繰り返すリスクを避けることができます。

2つ目のポイント「できること(強み)」

面接では必ずといっていいほど訊かれる「あなたの長所」に繋がる内容ですが、求職者からの相談では「自分の強みを見出せない」「人と比べて自信を失くしてしまった」など、”長所探し”に悩みの声も多く寄せられます。

長所や強みを見つける方法の一つとして挙げられるのが、「過去の経験からエピソードを振り返ってみる」こと。この時、必ずしも成功体験である必要はなく、むしろ「困難をどう克服したか、失敗を乗り越える為にどんな努力をしたのか」という視点で探すことが大切です。また「弱みばかりが見えてしまう」という、自己肯定感が低くなりがちな人に対しては、「弱みと強みは表裏一体」とアドバイスをすることもあります。

例えば、引っ込み思案でなかなか一歩を踏み出せない人は、熟考の上で物事に当たる慎重派でもあります。自分では弱みと思っていることも、表現次第でポジティブに言い換えることができる、というわけです。いずれにしろ、強みも弱みも個性であって「人と比べるものではない」ので、ネガティブ思考に向かわないよう気をつけて。自己肯定感が低いと視野が狭くなり、将来を見通す力を失いがちになるので注意しましょう。

3つ目のポイント「すべきこと」

「やりたいこと」「できること」を整理したうえで、それを面接の場でどう伝えるかについて考えてみます。面接で自分をアピールする時に最も大切なのは第一印象と言われています。さらに、“肝に銘じておくべき”は、「第一印象はほんの数秒で決まってしまい、一度決められたイメージを覆すのは難しい」というシビアな現実です。

では、第一印象で高い評価を得るコツはどこにあるのか? を考えてみましょう。人が相手の印象を決める時は、目から入る情報、耳に入る情報、会話の内容による情報を頼りにしていて、なかでも視覚による情報が多くを占めるそうです。人は明るい笑顔と柔和な表情に好意を持つと同時に、衛生観念の本能から清潔感のある人を受け入れやすいと言われています。面接の注意点としては常識ともいえる内容ですが、思いのほかできていない人が多いようです。さらに、声のトーンや大きさ、話すスピードなど、耳から入る情報も印象を大きく左右するので、穏やかで聞き取りやすい話し方を心掛けましょう。

3. 面接は第一印象が大切。弱みも強みに置き換えて、自信を持って臨む!

あまり難しく考えると、かえって表情や言葉がぎこちなくなるので注意が必要ですが、ここで思い出していただきたいのが、冒頭でご紹介したキャリアカウンセラー横田さんのアドバイスです。早起き、聞き上手、ご機嫌でいるなど「人生が上手く回る5つの習慣」を身につけることで、面接の時に好ましい印象を与えることができます。日々の習慣を見直すことで理想の自分をつくりあげ、面接には自信を持って臨みましょう。